代表から年末のご挨拶

本年も一方ならぬご指導とご理解、ご用命を賜り心より感謝申し上げます。

皆様方におかれましては、

希望に満ちた輝かしい新年をお迎えになられますことをご祈念申し上げます。

石橋を叩いて渡る・・・叩いた石橋のその先を見極める。

特に化粧品業界に新規参入されたばかりのメーカー・販社様におかれましては
日々、販路開拓と拡大ために奮闘されていることと存じます。
 
そこで、いくつかの注意点・・・。
 
比較的取引が成立しやすいのはネット系のベンダー。
しかし安易にお願いしてしまうと、ありとあらゆるモールや
アフリエウターにバラまかれてしまい一気に値崩れを起こしてしまいます。
このことは、ブランディングを阻む大きな要素となり、
優良な取引先との契約どころか、商談すらできなくなってしまいます。
 
そして、細心の注意を払わなければならないのが流通業者(問屋・物流)。
「ホームページを拝見して、貴社の商品をドラッグストアや
バラエティショップへ卸したい云々・・・」。
こんな内容のメールや電話が突然来ることがあります。
相手先をネットで調べてみると、大手一流企業・・・、
受ける側(社長)は当然、舞い上がってしまします。
そして「ぜひ、お願いします」と返答した途端、膨大な資料やエビデンスの提出、
販促品の準備などに振り回されてしまうことに。
しかも流注業者への納入価は35%〜。
それでもチャンス到来だと考え、社員総出で準備に励まれることでしょう。
初めて経験する中小のメーカー様にとっては、ルールやノウハウも理解できておらず、
費用もかさみ四苦八苦することになります。
流通業者と取引するのであれば、乗り越えなければならない
一つの洗礼・試練でもあり、ある意味、当たり前なことなのです。
チャンスであることには間違いではありません。
 
怖いのはその先・・・
契約書を交わす祭は最も要注意。内容には必ずと言ってよいほど、
 <返品可>という文字が入っています。
この返品可の意味・・・メーカー側にとっては、
ほぼ無条件で受け入れなければないません。
店頭に陳列されて埃をかぶり変色してしまった商品が
突然、何十個と着払いで送られてきたりします。
もちろん、赤伝票を切りその分は次月に相殺か返金。
さらに、例えば卸値100万円分納入した商品が、
半年後や一年後、ひどい場合は二年後でも
100万円分が丸々帰ってくることもあり得ます。
当然、過去に遡っての売り上げ100万円は無かったことになります。
100万円の損失だけでは済みません。
帰ってきた商品はもう売ることもできずに廃棄処分。
中小企業にとって、これが1000万円分だったらどうなるでしょう。
血も涙もない話に思われるかもしれませんが、
これが流通業界の当たり前な商習慣なのです。
 
その他、ネットがらみでのプロモーション代行や販売業者、
CS等のTVショッピング放送の勧誘などに対しても
相手先を良く調べられることをお勧めいたします。
 
 
しかし、ご安心ください。
弊社では、そのような落とし穴に陥ってしまわないための、
販路開拓の方法や取引手法、販促等のアドバイスもおこなっております。
お気軽にご相談くださいませ。
 
2018(平成30)年も
何卒、宜しくお願い申し上げます。